着物買取体験談(横須賀市50代女性)

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横須賀在住50代女性、自宅でフェイシャルエステをしています。10年前に父が亡くなり、母と二人暮らし、その母が2年前に亡くなった時のことです。四十九日が終わり、やっと気持ちが落ち着いたと思った矢先、疎遠になっていた兄たち家族が同居したいと言い出しました

最初は断りましたが、最終的には二人の財産なので仕方なく受け入れることになりました。二人暮らしから一気に四人に、狭い家なので当然部屋は空っぽにして明け渡すことに・・・ほぼ4か月の間に家具や家電、それに両親の衣類、その中に着物も含まれていました。

今まで開けたことのない天袋には30年以上前に亡くなった祖母の着物までありました。価値のあるものは形見分けで親戚たちがもっていき、物への執着がない母の手元には普段着ばかり、それでも昔の人間には捨てることができなかったのでしょう。

家具類のリサイクルは友人からかつて高値で買ったくれたよ、なんて話を聞き査定に来てもらい頼むことに・・・とにかく他のお店と比較検討なんてする心と時間の余裕がまったくありませんでした。

着物も同様、タウンページで聞いたことがあるお店に電話、私は車を運転しないので出張買取が希望でしたが、それはできないと断られ、次に情報誌で目にしたお店に電話、確か菱屋さんだったと思います。

着物・帯含めて10枚以上あれば出張買取してくれるとのことだったのでお願いしました。

当日赤い車で品の良い男性がやってきました。

この機会に祖母・母・私ももう着物を着る機会はないと思い、何枚か残して売ってしまおうと考えていました。ところがざっと見て出したものはすべて引き取れないとショッキングな一言、よくよく話を聞いてみると、こちらは呉服屋さんで、今の時代新しい着物の販売だけでは難しいので、リサイクルの商品も扱っているとのこと、でもリサイクルといっても私が考えていた古い柄の着物が若い人に新鮮に映り1枚数百円で売る世界とは全く違っていました。

新しくて良いものは高くて買えないが、良いものがお手頃な価格で買えればという着物通の方がお客様とか・・・元来呉服屋さんというのはお金持ちで、0円で引き取り安値で売る商売はせず、価値のあるものを仕入れ、クリーニング・お直しをして、そこそこの値段で売るそうです。

でもここまで来てもらったのに何も売れないんじゃと思ってしまい、手元に残そうと思った素人目にみても素敵な柄の母の帯と留袖のセット、私の紅花紬と帯のセットで出したところ、留袖の黒は時間とともにやけてしまうらしく良いものでも価値がなくなってしまうそうです。

ところが帯は有名な作家さんの名前があり、やっと5000円の値が付きました。紬は4000円、ただ袖丈を直さないと売れないとのことでマイナス1000円、帯にはシミがあり引き取ってはもらえませんでした。

なんとも情けないお話ですが、このことで祖母の着物は市のお資源回収に出し、母の着物は亡くなって1年もたっていないせいもあり捨てるのは忍び難く、また私の着物も散々友人たちの結婚式に着ていき愛着もあるので、今も手元にあります。

あれからお客様や友人から無料でほしい方をさがすサイトや、着古したものまで買い手がつくサイトなどいろいろな話を聞きました。

あの時は焦るあまり情報収集もできず、失敗?してしまいましたが、また落ち着いたらネット販売にもチャレンジしてみたいと思っています。

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