40歳をとっくに過ぎたのにまだ持っていた振袖。それを2,3年前にやっと処分しました。別にまだ着ようと思っていたわけではなく、引き取ってくれる所を探すのが面倒だっただけなんですが…。
やっと重い腰を上げて出張買取をしている店を検索し、「阿部質舗」さんに買取に来てもらいました。今思えばもっといろんなお店を検索して検討した方が良かったかもしれませんが、その時は買取に来てくれる業者がそんなにヒットしなかったのと、ホームページの雰囲気が良さげだったので選びました。
が、残念な事に私の振袖は「値段がつかない」と言われてしまいました。
若い頃に買った振袖は元々が高価なものでもなく、お正月に数回着ただけで特に保管に気を使っていたわけでもなく実家のタンスにしまっていただけだったので、白地の着物にはよく見ると小さなシミや汚れが点在していました。柄も今の若い人には人気のない古典柄。
ただ、美容系の専門学校では着付けの授業で振袖を使うので、そういう学校や着付け教室が安い振袖を買う事はあるそうです。とはいえそういう場合はタダ同然の安い物しか需要はないので、私の振袖はお金を出して買取るほどの価値はないのだそうです。
正直ガッカリしましたが、着る予定もない振袖を持っていてもしょうがないので、ゴミとして出すよりはマシかなと思って引き取ってもらう事にしました。
ところが、予想外の値段がついたのがもう一つの着物でした。
振袖以外にもう一つ、羽織とセットのアンサンブルの着物があったのですが、そちらはまだ売れるだろうという事で5.000円で買取ってもらえました。
柄が古典柄ではなく、洋服でもおかしくない感じの大きな花柄だったという事と、丈も短くないからというのが買取ってくれた理由でした。
着物は着る人の身長に合わせて作られます。小柄な人の着物はその分丈が短くできているので、小柄な人しか着られないという事で売れる可能性が少なくなるのだそうです。(ちなみに私の身長は162センチです)
だから「おばあちゃんの形見の着物」などはどんなに買った時は高価な物だったとしても、いざ売ろうとした時は古典柄だったりおばあちゃんの身長に合わせた小さめの丈だったりという事でだいたいは売れないとか。
うちにはそういう「おばあちゃんの着物」はないのですが、昔は着物は「高価な物」であり「いざという時は高く売れる物」でしたよね。きっと今でも「この着物は高い物だからお金が要る時は売りなさい」と言われて古い着物を大事に持っている人もいるのではないでしょうか。「形見」として持っておくならいいのですが、そうでないのなら早めに処分した方がいいようです。
着物を2着引き取ってもらったおかげで実家のタンスも随分スペースが空いて、私の部屋に保管していた着物関係の小物も一緒に持って行ってもらったのでかなりスッキリしました。今後もし着物を着る必要があったら今度はレンタルを利用してみたいと思います。
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